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初デートで食べてはいけない物

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初デートで食べてはいけない物

彼氏いない歴21年だった私に、彼氏と呼べる人が出来たのは大学3年の秋。

 

同じゼミのT君は体育会でバレーをやっているイケメンで背も高く、明るい性格の完璧に近い人でした。

 

そんなT君との初デートは母校の近くの展望台だったのですが、そこは私達が住んでいる街並みが一望できる観光スポットでもありました。

 

展望台までの坂道を体育会らしく、一歩一歩駆け上がるようにして登っていきました。

 

「絶対、後ろを見るなよ!楽しみに取っておくんだからな!」そう言って張り切って登るT君に、遅れないようついて行くのがやっとで後ろなんて見てる余裕はありませんでした。

 

やっと展望台に到着して、そこから景色を眺めたときの感動は今でも忘れられません。あぁとても綺麗で素敵と思っていたら、急にお腹が空いてきたのです。

 

近くに某ファーストフード店があったので、とりあえずそこに入ることにしました。T君は特大ハンバーガーを注文し、私は小さめのものを注文しました。

 

この時、やってしまった...どうしようと悩み始めました。T君と向き合って、食事をするのは初めてだったのです。それなのに、よりによって大口を開けてかぶりつくハンバーガーだなんて。

 

ファーストフードというだけあってあっという間に出来上がり、さっそく特大バーガーにかぶりつくT君を目の前に、私はいかにしてお上品に食べるか思案に暮れていました。

 

まず上のパンを食べ、中の具を食べ下のパンを食べる?そんな珍妙なことまで考えたけれど、上品なハンバーガーの食べ方なんて最初からあるはずがないのです。

 

汚くなりませんように!祈るような気持ちで、おそるおそるかじりつきました。けれど、そう思えば思うほどバラバラボロボロになる私のバーガー...。

 

口のまわりもソースが付いてしまうし、もう泣きたくなってしまいました。味なんてまったく感じないまま、とにかくこの物体を口の中に押し込めなくてはと必死でした。その一念で、なんとか目の前から消し去ったのです。

 

二度とハンバーガーなんて食べるもんか!本気でそう誓った初デートでした。以来、私の中で「ハンバーガー=初デートで食べてはいけないもの」という図式が出来上がったのは言うまでもありません。